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α café web マンスリーフォトコン「夏休み」連動企画 [撮りかた講座]

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水族館を思いどおりに撮ろう

講師:フォトグラファー 清水 徹 さん

講師:フォトグラファー 清水 徹 さん

マンスリーフォトコンのテーマは「夏休み」です。夏休みに訪れたい涼しい水族館で、さまざまな生き物を被写体にしてみませんか。そこで今回は沖縄美ら海水族館を舞台に、生きものたちの自然の姿や、水族館ならではの雰囲気を、思いどおりに撮るためのコツをご紹介します。色鮮やかな熱帯魚から、暗い深海の生物まで、たくさんの生きものたちを思う存分、カメラに収めましょう。

水族館では「ブレ」に注意!

まずはブレの種類を見極めよう

水族館の撮影でよくある失敗が「ブレ」。ブレには「被写体ブレ」と「手ブレ」の2種類があります。それぞれ対処法が違いますので、どちらのブレなのかを見極めることが大切です。「被写体ブレ」は、背景はピタッと止まっているのに被写体の魚などがブレている場合。ISO感度が低かったり、シャッタースピードが遅かったりすると起こりがちです。「手ブレ」は、背景も含めて全体がブレている場合。カメラを持つ手が動いてしまうのが原因です。

  • 被写体ブレの例

    これが被写体ブレ。魚の速い動きに対し、シャッタースピードが遅かったようです。このような場合は、「S(シャッタースピード優先)」モードにし、シャッタースピードを速くしてみましょう。ISO感度は「AUTO」にしておけばOKです。ただし、シャッタースピードを速くし過ぎて、露出不足にならないよう注意しましょう。

  • 手ブレの例

    これが手ブレ。背景も魚も全部ブレてしまっています。脇を締め、しっかりカメラを支えましょう。シャッタースピードが遅いときは、特に起こりやすいので注意を!

  • デジタル一眼カメラ“α”用レンズ SAL50F18

    単焦点レンズを使うのもおすすめ。光を取り込みやすく、同じ焦点距離のズームレンズよりも、シャッタースピードを速くできます。

  • ISOボタンの位置

    ISO感度は、シャッターボタンの手前右にあるISOボタンで設定できます。ISOボタンを押し、ISO感度画面が出たら、コントロールボタンで「AUTO」を選びましょう。液晶モニターの右側にあるFnボタンを押してISO感度を設定することもできます。(Aマウントの場合)

  • Sの位置

    S(シャッタースピード優先)モードは、モードダイヤルをSの位置にして設定。シャッタースピードはコントロールダイヤルを回して選びましょう。(Aマウントの場合)

連写を使ってブレのない1枚を撮ろう

被写体ブレ対策には、連写もおすすめです。シャッターボタンを深く押し込んでいる間、高速でシャッターを切り続けます。連続写真が撮れるので、シャッターチャンスを見極めにくい、動く魚の撮影に適しています。この機能を使うには「ドライブモード」から「連続撮影」を選択してください。
さらに、流し撮り+連写もぜひやってみたい方法です。流し撮りは、泳いでいく魚と同じ方向に同じスピードで、カメラを動かしながら撮る方法。魚がファインダー(液晶モニター)から外れないようにしながら、水平移動させるイメージです。上下にブレないよう、カメラを両手でしっかり支えながら魚と同じスピードで動かすのがコツ。流し撮りでカメラを動かしつつ、連写をしてみましょう。魚と流し撮りのスピードがシンクロする瞬間にシャッターが切れていれば、ベストショットが生まれるはずです。

  • 速いシャッタースピードでの連写の例

    泳ぎ方が不規則で、動きが予測しづらい魚は、速いシャッタースピードでの連写がおすすめです。

  • 流し撮り+連写の例

    ほぼ一定のスピードで同じ方向に回遊したり、ゆっくり動いたりする魚には、流し撮り+連写がおすすめです。

  • ズームレンズの広角側の例

    たくさんの魚を撮るなら、ズームレンズの広角側で撮影してみて。広い範囲でピントが合いやすく手ブレ防止になります。

連続撮影はここで設定しよう!

液晶モニターそばにあるコントロールボタンの左側を押し、ドライブモードの選択画面にする→「連続撮影」を選ぶ。

連続撮影のスピードを選ぶことも可能です。Hiは最高約8コマ/秒、Loは最高約3コマ/秒の連続撮影ができます。
またドライブモードでは、あとで出てくる「連続/1枚ブラケット(BRK)」機能も設定できるので、覚えておくと便利です。

「連続撮影」の選択画面
ドライブモード(Aマウント)の説明表
ブレの種類を見極めて対処法を選ぼう

狙いどおりの明るさで撮ろう!

水槽の雰囲気を生かすなら露出補正を

深海の暗い雰囲気を撮りたかったのに、思ったより明るく撮れてしまったことはありませんか? これは自動露出機能が働いているためです。暗いところを撮ろうとすると、カメラは暗すぎると判断して逆に明るく写そうとします。明るすぎるところなら、暗めに写そうとします。もし自動露出で見た目どおりに撮れていないと思ったら、明るさを調整する「露出補正」を使ってみましょう。また「連続/1枚ブラケット(BRK)」機能を使うと、基準となる露出のもの、-(アンダー)側に補正したもの、+(オーバー)側に補正したもの、計3枚の写真が撮影できます。段階的に違う明るさで撮れるので、違いを確認したいときは便利です。この機能は「ドライブモード」から選択できます。

  • 露出補正が -(アンダー)側の例

    露出補正を -(アンダー)側にすると暗めに写ります。暗い海の底にサメが潜んでいる深海の雰囲気が出ています。

  • 補正無しの例

    補正無しで撮った状態。岩やほかの魚が見えて、海の底に光がわずかに届いたような印象です。

  • 露出補正が+(オーバー)側の例

    露出補正を+(オーバー)側にすると明るめに写ります。水槽の中がよく見えますが、全体に白っぽい印象になっています。

露出補正はここで設定しよう!

  • 露出補正ボタンの位置
  • コントロールダイヤルの画面
  • シャッターボタンの手前左にある露出補正ボタンを押す(写真左)→コントロールダイヤルの左右で希望の補正値を選ぶ。(写真右)

見た目どおりに撮れるようになったら、次は印象的な写真になるように、露出補正をしてみましょう。撮ろうとする画像の明るさは、ファインダーや液晶モニターで見ながら確認できます。狙いどおりの明るさを決めてから、撮りたい魚を待ち構えるとムダがありません。魚を主役に撮りたい、水槽全体の雰囲気を大事にしたいなど、好みで明るさをいろいろ変えて楽しんでみてください。

  • サメの写真

    あらかじめ液晶モニターで画像を確認しながら、-(アンダー)側の露出値に決定。サメが中央にきたところを待って撮影!

  • 背景と生きもののコントラストを調整した写真

    背景と生きもののコントラストも見て、イメージに近い明るさを探しましょう。微妙な違いでぐっと印象的になります。

  • 水面に向かって立ち泳ぎするジンベエザメの写真

    水面に向かって立ち泳ぎするジンベエザメの姿は、エサやりの瞬間。差し込む光を生かした明るめの1枚です。

撮りたいイメージに合わせて明るさを決めよう

水族館・撮影テクニック

生き生きした姿を撮るコツをマスターしよう

ここでは、水族館ならではのショーや色鮮やかな生きものたちなどを、自然な姿で撮るコツをご紹介していきます。
まずは、屋外プールでおこなわれるイルカのショーを撮るテクニックからです。イルカは動きが速く、水面のどこからジャンプするのか予測しづらいですね。そんなときは、広いプール全体が見渡せる後方席から、望遠レンズで撮るのがおすすめです。躍動感あるイルカのジャンプシーンをとらえるなら、早めのタイミングで連写するのがポイント。イルカが水面から出た、と思った瞬間から、シャッターを押し込み連写を始めましょう。

  • (写真左)ショーは2回見るのがベスト。1回目でショーの流れを予習して、どのあたりでジャンプするかなどを確認しておけば、2回目でスムーズに撮影できます。

    (写真右)ジャンプの決定的瞬間を撮るには、目標物にイルカがタッチするような演目がおすすめ。まず、ポールの先端についている目標物(赤い的)にピントを合わせた状態で待機。イルカが水面から出た瞬間に連写をスタート。タッチの瞬間が撮れていました!

次に、館内で水槽越しに撮影するときのテクニックについてです。色のきれいな熱帯魚やイソギンチャクなどは、ホワイトバランスに気をつけましょう。熱帯魚の水槽では、自然光に近い照明を使っていることが多いようです。「オートホワイトバランス(AWB)」か「太陽光」モードを選ぶと、見たままの色鮮やかさで撮れるでしょう。 また、先に魚の行動パターンをよく観察するのも大切です。どんな動きをするのかがわかってくると、撮りたいシーンやシャッターチャンスをとらえやすくなりますよ。 水槽越しの撮影で注意したいのは、映り込みです。特にフラッシュは水槽に反射しやすく、映り込みの原因になります。館内が暗いとフラッシュを使いたくなりますが、避けたほうがいいでしょう。さらに、館内照明や非常口表示の映り込みは、撮っているときに見逃しやすいので気をつけましょう。

  • ホワイトバランスを「太陽光」モードに設定した写真

    照明が自然光に近かったので、ホワイトバランスを「太陽光」モードに設定。赤がいっそう映えて、印象的になりました。

  • 魚の行動パターンの説明写真

    撮り始める前に、魚の行動パターンを観察しましょう。どんなスピードで、どの方向に泳ぐのかがわかると撮りやすくなります。

  • フラッシュが反射している例

    フラッシュは水槽に反射するのでNG。館内照明の映り込みは、撮影場所を少し変えるだけで解消できることもあります。

生きものたちを観察するのがベストショットを撮る早道

ジンベエザメを攻略しよう

沖縄美ら海水族館といえば、やはりジンベエザメ。ぜひダイナミックな姿を撮りたいものです。水槽前のスロープも含めると、撮影ポイントはかなり広いので、自分なりのベストポイントを探してみましょう。キットレンズ(DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM)でも、広角側(18mm)なら大きな水槽全体を撮るのは可能。たくさんの魚たちと一緒に泳ぐジンベエザメを、収めてみましょう。迫力あるアップショットなら、水槽の前に近づいて、広角ズームレンズ(DT 11-18mm F4.5-5.6)で撮るのがおすすめです。遠近感が強調されて、迫りくるような写真が撮れるでしょう。フルハイビジョン動画にもぜひチャレンジを。雄大に泳ぐ姿を残せますよ。

  • ジンベエザメの大きさが際立つ写真

    ジンベエザメの大きさが際立つよう、水槽前の人と一緒に撮ってみましょう。水槽内のジンベエザメが見えつつ人がシルエットになるよう、液晶モニターで画像の明るさを確認しながら撮影しました。

  • 見上げるようなショットを広角ズームレンズで撮影した写真

    見上げるようなショットを広角ズームレンズで撮影。手が届きそうな距離感が強調され、圧倒感あふれる1枚になりました。

  • ジンベエザメとマンタやほかの魚の群れも一緒の写真

    ジンベエザメの動きを観察して、行き交う瞬間を逃さず撮影! マンタやほかの魚の群れも一緒のベストショットです。

近くから、遠くから、動きを見ながらいろいろ撮ってみよう

水族館の思い出を残す

今回、撮影に訪れた沖縄美ら海水族館の魅力は、大自然の海のイメージを再現していることでしょう。多くの自然を撮っている私から見ても、南の島の海に潜ったようなリアルさが感じられました。 このように、水族館で撮ることの楽しさは、やはり海に潜っているかのような気分になれることです。いながらにして世界中の海の生きものたちが見られるのは、やはり水族館ならではのぜいたくさでしょう。時間が許すなら、丸1日使って生きものたちの姿に癒やされながら、ゆっくり撮影してほしいですね。
館内に入ったらすぐにカメラを取り出してしまいがちですが、まずはプログラムをチェックしましょう。エサやり時間は絶好の撮影チャンスです。魚たちがエサ場に集まってくるので、たくさんの魚を1枚に収められます。エサをまいたあとは水が少し濁りますから、エサやり直前がベストですよ。
また、魚やカメにも表情があります。慣れてきたら目にピントを合わせて撮ってみてください。いっそう生き生きした写真になるでしょう。

さて最後に水族館でいい思い出を撮るための大切なアドバイスをひとつ。撮影中は周囲への気配りを忘れないようにしましょう。レンズやレンズフードをうっかり水槽に当ててしまい、音をたてると驚く魚もいます。また、ベストショットを狙って水槽の前で待つのもほどほどに。マナーを守りながら、そしてこれまでご紹介したテクニックなども使って、ぜひ楽しい思い出をたくさん撮ってください。

今回の講座のポイント

  • ブレの種類を見極めて対処法を選ぼう
  • 撮りたいイメージに合わせて明るさを決めよう
  • 生きものたちを観察するのが
    ベストショットを撮る早道
  • 近くから、遠くから、動きを見ながら
    いろいろ撮ってみよう

プロフィール

清水 徹(フォトグラファー)

清水 徹(フォトグラファー)

1967年神奈川県横浜市生まれ。メーカー勤務を経て1999年フリーランスとして活動を開始。2003年東京都渋谷にある「フォトスタジオ肖像館」代表に就任。カメラ専門誌での写真掲載や執筆、写真撮影セミナー講師などをおこなっている。世界の街並みや南国の風景、ポートレートなどを中心に撮影活動中。

今回の使用機材

デジタル一眼カメラ α57ズームレンズキット 
SLT-A57K

[(キットレンズ:DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM)]

圧倒的なレスポンスを実現し、高速オートフォーカス&最高約12コマ/秒のテレコン高速連写を可能としたデジタル一眼カメラ。誰もがプロのような構図で撮れる「オートポートレートフレーミング」や、解像感を保ったまま約2倍までズームが可能な「全画素超解像ズーム」など、ソニーならではの機能を搭載している。

デジタル一眼カメラ“α”用レンズ SAL30M28

DT 30mm F2.8 Macro SAM

被写体近くでのピント合わせがしやすいマクロレンズ。水槽手前に寄ってきた熱帯魚などを、近くから撮るのに適したレンズ。

デジタル一眼カメラ“α”用レンズ SAL1118

DT 11-18mm F4.5-5.6

より広い範囲がとれる広角ズームレンズ。ジンベエザメやマンタなど、大きな生きもののダイナミックさをそのまま撮れるのが魅力。

デジタル一眼カメラ“α”用レンズ SAL50F18

DT 50mm F1.8 SAM

光を取り込みやすく、比較的速いシャッタースピードに設定可能な単焦点レンズ。ブレ防止におすすめ。

デジタル一眼カメラ“α”用レンズ SAL75300

75-300mm F4.5-5.6

コンパクトな望遠ズームレンズ。イルカショーの会場で、最後列からベストショットを狙うのに使いやすい1本。

沖縄の美ら海水族館も魅力的ですが、東京・銀座ソニービルでその雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか?
今年も銀座の街に沖縄「美ら海」の生き物たちがやってきました。1966年 東京・銀座 ソニービル開業以来、毎年(※) 開催している銀座の夏の風物詩 Sony Aquarium。数寄屋橋交差点に面した屋外イベントスペース 「ソニースクエア」に設置された大水槽では沖縄美ら海からやって来た魚たちが泳ぎ回ります。銀座の街並みと色とりどりの魚たちが織りなす、Sony Aquarium ならではの幻想的で美しい世界をお楽しみください。(※施設点検等の理由により過去2回(2年)だけ未実施)

好奇心が泳ぎ出す。45th Sony Aquarium ソニーで感じる沖縄美ら海水族館

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記事内容は2012年7月17日現在の情報です。
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