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α café webマンスリーフォトコン「光の表情」連動企画  [撮りかた講座]

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光や色をコントロールしてみよう

撮りかた講座 光や色をコントロールしてみよう

講師:フォトグラファー その江 さん

講師:フォトグラファー その江 さん / カメラ:デジタル一眼カメラ“α” NEX-F3K

マンスリーフォトコンのテーマは「光の表情」。そこで今回は、光や色をコントロールしながら花や料理など身近な被写体を、より魅力的に撮るコツをご紹介します。被写体が印象的に見える光の方向や背景によって変わる色あいなどを知れば、写真を撮るのがもっと楽しくなりますよ。

光が作り出す表情を見極める

光のあてかたで表情が変わる!

同じ物を撮っても、光のあたりかたが違うと印象がガラリと変わります。たとえば、カメラと光源が同じ側にある順光のときは、被写体の陰影が見えにくく平面的な印象になります。一方、被写体の横に光源があるサイド光のときは、陰影がついて立体感が生まれます。
写真を撮るときはカメラを構えていきなりシャッターを押すのではなく、まずは光源と被写体の位置関係をよく見てみましょう。次に、光の方向性を意識しながら、カメラや被写体の位置をいろいろ動かして、自分が好きな光の方向を探すのがポイントです。全体の雰囲気や物の見えかたの変化などをじっくり観察することで、撮りたい物がいちばん魅力的に見えるベストポジションに出会えるはずです。
ここでは代表的な順光、サイド光、逆光を例としてあげていますが、ほかにも斜め前から、あるいは斜め後ろからの光などもありますので、いろいろ試してみましょう。

光の当て方で表情が変わる!イメージ写真

順光

  • 順光を説明する写真 順光を説明する写真

    正面からは影が見えにくく、背景との明暗があまりつかない写真になります。平面的な印象ですが、グラスやレモン、野菜などの形や色はハッキリ写るので見やすくなっています。

  • 順光を説明するイラスト

    カメラと同じ側に光源がある配置。影は被写体の後ろに伸びます。

サイド光

  • サイド光を説明する写真 サイド光を説明する写真

    被写体の右側に光源を配置しました。サラダの写真(右)を見ると、卵の左側に影がでていたり、器に野菜のシルエットが映り込んだりして、立体感が表現されています。

  • サイド光を説明するイラスト

    被写体の横に光源がある配置。影は被写体の横方向に伸びます。

逆光

  • 逆光を説明する写真 逆光を説明する写真

    光が後ろからあたる逆光は、順光、サイド光に比べると、光を透過しやすい物の印象がかなり変わります。グラスに入ったドリンクの写真(左)では、レモンの果肉や氷が透けて、ドリンクの淡い色あいと一緒に爽やかな透明感が演出されています。サラダの写真(右)では、後ろ側にあるカットトマトがわずかに光を透過して、みずみずしい印象です。

  • 逆光を説明するイラスト

    カメラと反対側に光源がある配置。影は被写体の手前に伸びます。

ポイント:被写体をよく見て、光の方向を見極めよう。

背景が印象を変える

主題を引き立てる背景を考える

被写体の印象は、背景によっても大きく変わります。同じ被写体でも明るめの背景と暗めの背景では、被写体そのものの見えかたや濃淡、受ける印象、さらに全体のイメージも違ってきます。
背景選びで迷ったときは、自分が伝えたいイメージを反映させてみましょう。たとえば、花束を手にしたとき、爽やかな気持ちになったことを伝えたければ明るめの背景に、逆に花束のシックな印象を伝えたいときは暗めの背景に、というような感じです。
背景に合わせて、ぜひ露出補正もしてみてください。カメラの露出計は±0で全体をグレーにしようとします。すなわち、白い背景では白の面積が多くなるので補正なしだと暗くなります。逆に黒い背景では黒の面積が多いので補正なしだと白っぽくなってしまいます。補正値はマメに変えて、よりイメージに近づけます。液晶モニターを見ながら調整していくといいでしょう。

背景色が印象を変えるイメージ写真
  • 明るい背景で撮影した写真
  • 暗い背景で撮影した写真

左は自然光が差し込む明るい窓際で、白っぽい窓枠を背景に撮影。露出をプラス補正して、白い花や花瓶が背景と混じりあうくらい明るめに撮ってみました。一方、右は木製テーブルとダークな壁を背景に、マイナス補正で撮影。シックな印象になるように花や緑の色を濃く表現。

  • 明るい背景で撮影した写真
  • 暗い背景で撮影した写真

木製テーブルが背景の写真(右)は、落ち着いたアンティーク風書斎といった印象。それに比べ、ガラステーブルが背景の写真(左)は、爽やかでスタイリッシュな窓辺のイメージ。一番の違いはカメラ本体の黒。カメラに周囲の色が映り込むのがポイントです。天面の光り方の違いを比較してみてください。

  • ボタンの位置を説明する写真
  • コントロールホイールを説明する写真
  • 露出補正をおこなう場合は、コントロールホイールの下側を押してから希望の数値を選びます。画面の色あいを見ながらコントロールホイールを回し、狙った明るさに調整してください。数値をプラス側にすると画面が明るくなり、マイナス側にすると画面が暗くなります。(Eマウントの場合)

ポイント:背景を変えて好みのイメージを探そう。

写真をアーティスティックに仕上げる

より印象的に写真を作ってみよう

もっと想像力豊かに光や色をコントロールするなら、デジタルカメラならではの機能を使う方法もおすすめです。
デジタル一眼カメラ“α”シリーズには、アーティスティックな写真が撮れる「ピクチャーエフェクト」機能を搭載したモデルがあります。今回はそのエフェクト機能を使って撮影したものをいくつかご紹介しましょう。もっとかっこよく、もっと面白く、遊び心いっぱいに楽しんでみてください。自分では想像のつかない、新しい発見があるかもしれませんよ。

写真をアーティスティックに仕上げるイメージ写真
  • ピクチャーエフェクトを使用しない写真

    ピクチャーエフェクト機能を使わずに撮った写真がこちら。ゼリーやフルーツのジューシー感が伝わる1枚。

  • ピクチャーエフェクト:ミニチュア(オート)を使用した写真

    ピクチャーエフェクトで「ミニチュア」を選択。手前の葉にピントを合わせたところ、ほかが大きくぼけました。ミニチュアのように見せたい被写体以外にもこのように一部を強調するときに使えます。

  • ピクチャーエフェクト:パートカラー(イエロー)を使用した写真

    1色だけを残して、ほかをモノクロで撮るのが「パートカラー」。ここでは「イエロー」をセレクト。印象的な色を際立たせると、撮りたい被写体がクローズアップされます。

  • ピクチャーエフェクトを使用しない写真

    ピクチャーエフェクト機能を使わずに撮った写真がこちら。白っぽい背景に、淡いピンクとグリーンが映える1枚。

  • ピクチャーエフェクト:トイカメラ(クール)を使用した写真

    ピクチャーエフェクトで「トイカメラ」、オプションで色調を「クール」に設定。周辺が暗くなり、中央の花が浮きあがるような印象になるとともに、青味が強い落ち着いた雰囲気に。

  • ピクチャーエフェクト:レトロフォトを使用した写真

    ピクチャーエフェクトで「レトロフォト」を選択。コントラストが抑えられて、全体的にセピア調になるのが特徴。花びらや垂れた枝のやわらかい質感がより伝わります。

  • ピクチャーエフェクトを説明する写真
  • ピクチャーエフェクトを説明する写真
  • 「ピクチャーエフェクト」機能を使用するには、MENU→[明るさ・色あい]→[ピクチャーエフェクト]→希望の効果を選びます。「トイカメラ」や「ポップカラー」などのポップなものから「絵画調HDR」「ハイコントラストモノクロ」などの重厚感あるものまで、さまざまなエフェクトを利用してひと味違った写真を作りあげましょう。(Eマウントの場合)

ポイント:自由に遊んで、もっとイメージを広げよう。

花や料理を撮るテクニック

想像力を働かせよう

写真を撮るときに大切なのは、被写体をよく見ながら「もっとこうしたらよくなるんじゃないか」という想像力を持つことです。今回の作例でも分かるように、同じような構図でも光の方向や背景が違えば写真の仕上がりはまったく変わってしまいます。「この光の方向から撮ると、もっと立体感がでるかも」「ここに影を作れば、コントラストが強くなってかっこよくなるかも」と、想像してみてください。そしてちょっとずつ被写体を動かしたり、自分がいろいろ動いたりしてみる。そういう作業を楽しむうちに「きれい!」「美味しそう!」という一瞬に、巡り逢えるはずです。いろいろと試しながら、色のやわらかさやコントラストをコントロールしてみてください。

花や料理を撮るテクニック イメージ写真
  • 花や料理を撮るテクニック 作例
  • 花や料理を撮るテクニック 作例
  • 花や料理を撮るテクニック 作例
  • 花や料理を撮るテクニック 作例
  • 花や料理を撮るテクニック 作例

また、光や色をコントロールするうえで大切な要素に、絞り値の違いによるぼけ感というのがあります。絞り値を大きくすると、手前から奥までピントが合ってぼけ感はあまりでません。写真は、コントラストの強いシャープな印象になります。逆に絞り値を小さくすると、一部にピントが合って、周囲はぼけ感のある写真に。こちらはコントラストが弱くなって、やわらかい印象になります。こうしたぼけ感も意識すると、光のイメージや色あいの表現にぐんと幅がでますよ。

そしてもうひとつ、撮影が上手になるための秘けつを挙げるとすれば、「カメラを構えているときだけでなく、普段から物をよく見る」こと。美味しそうだなと感じた料理は、どんな光がどんなふうにあたっているのか。かっこよいと思った物はどんな背景で、どんなイメージなのか。自分の中に、いろいろな光や色、背景やイメージの引き出しを作っておくと、写真を撮るときにも役立ちますよ。

  • ぼけ感をあまり出さない写真
  • ぼけ感を出した写真

左はぼけ感をあまり出さない写真。花瓶の中の茎の様子が見えていて、ごちゃごちゃした印象に。右はぼけ感を出した写真。ぼかしたところが水彩画のような淡いタッチになり、やわらかい雰囲気の中で、ピントの合ったピンクの花が際立ちました。

ポイント:ぼけ感も光や色を表現する大切な要素。

今回の講座のポイント

  • 被写体をよく見て、光の方向を見極めよう。
  • 背景を変えて好みのイメージを探そう。
  • 自由に遊んで、もっとイメージを広げよう。
  • ぼけ感も光や色を表現する大切な要素。

プロフィール

フォトグラファー その江 さん

フォトグラファー その江 さん

新潟県出身。東京造形大学卒業後、有限会社アドフォーカスに入社。2003年、「Lightinguz」として独立。企業広告を中心にポスター、パンフレットなどの写真を撮影するほか、女性誌、インテリア誌などでも活躍。各種のフォトスクールなどでは、写真を撮る楽しさや喜びを伝えている。おしゃれでかわいい、女性らしい世界観。そんな作品を写真ブログで随時公開。

今回の使用機材

デジタル一眼カメラ“α”

NEX-F3K

[キットレンズ:E 18-55mm F3.5-5.6 OSS]

今回使用したカメラは、携帯性の高い小型軽量ボディにAPS-Cサイズの大型イメージセンサーを搭載し、高画質を実現したレンズ交換式一眼カメラ“α”『NEX-F3』です。一眼カメラならではの高画質で美しいぼけ味や、きめ細やかな階調、低ノイズのクリアな静止画・動画撮影を「いつでもどこでも」楽しめるカメラです。

E 50mm F1.8 OSS
デジタル一眼カメラ“α”[Eマウント]用レンズ

SEL50F18

暗いシーンでの手持ち撮影に適した中望遠レンズ。背景が暗めのシチュエーションで、きれいなぼけ味のあるシックな写真を撮りたいときに役立つ1本。

E 30mm F3.5 Macro
デジタル一眼カメラ“α”[Eマウント]用レンズ

SEL30M35

最短撮影距離約9.5cmのマクロレンズ。花や小物にぐんと近づいて撮れるので、光によって変わる繊細な質感をそのままとらえられます。軽量で持ち歩きしやすいのもうれしいところ。

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記事内容は2012年9月20日現在の情報です。
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