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αcafe web スペシャルフォトコン連動企画 撮りかた講座 val.9 エントリー部門「心が動いた瞬間」  身近な風景を印象的に撮る 講師:フォトグラファー 福田 健太郎さん
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身近な風景を印象的に撮ってみよう!

見慣れている風景は、捉えかたや切り取りかたを工夫することでより印象的な作品にすることができます。このたび開催するスペシャルフォトコンテスト・エントリー部門のテーマは、「心が動いた瞬間」。そこで、この撮りかた講座では、α65を使って刻々と変わる自然の表情や見慣れた被写体を、より印象的に撮るためのポイントをご紹介します。ぜひ、参考になさってください。

  • 時間帯を変えると、違った表情に!
  • 構図を変えて撮ってみよう!
  • 露出を変えて魅力的に!
  • 撮った写真を、思い通りの作品に仕上げてみよう!

時間帯を変えると、違った表情に!マークの付いた写真はクリックして拡大し撮影条件を表示できます

ホワイトバランスを「日陰」に設定して、赤く染まる夕焼けの空を切り取りました。より鮮やかな色彩を引き立たせるように、前景の山並みをシルエットとして入れました。

ここがpoint 刻々と変わる空の表情をとらえてみよう!

自然や風景の撮影は、太陽の動きを見ながら撮影することがポイントです。太陽の位置によって、光の強さや色合いがまったく異なるので、撮影時間を変えてシャッターを切ってみましょう。そうすれば、ドラマチックな自然の光景にきっと出会えると思います。特に、日没前後の30分ぐらいの間は、空の色が刻々と変化するので、その一瞬の色合いを逃さずに捉えてみましょう。このとき、ホワイトバランスを「日陰」や「曇天」などに変えることで、さらに赤みが増して印象的な写真を撮影できます。

朝と夕方では、光の強さも色も違う!

ここでは、山道を朝と夕方で撮りくらべてみました。朝の山道は、やわらかな光が差しこみ、朝靄(あさもや)のかかった幻想的な雰囲気を醸し出しています。夕方はオレンジ色の強い斜光が差しこんで、コントラストの強い写真になりました。朝と夕方の光では、強さも色もまったく異なりますね。夕方は、コントラストが強くなり過ぎてしまうので、少し光が弱くなるのを待ってシャッターを切りました。

朝靄のかかった山道を切り取ってみました。

ピクチャーエフェクトの「ミニチュア中(縦)」に設定して、山道が浮かび上がるように写しました。

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構図を変えて撮ってみよう!

手前にまっすぐに延びる線路を入れることで、奥行き感を演出。さらにクリエイティブスタイルの「夕景」モードを使い暖かみを出しました。

ここがpoint イメージに合わせた構図選びを!

自然の中を走るローカル線を撮ってみました。まず、鉄道写真を撮るときは、前もって準備することが大切。電車はすぐに走り去ってしまうので、電車の時刻を事前に調べて、構図やカメラの設定を決めておきましょう。左の写真は、望遠レンズを使って撮影しました。縦構図にすると、より奥行きが出て、電車がこちらに迫ってくる感じが出てきますね。下の写真は、大自然の中を走る電車を撮りたかったので、まわりの風景もたくさん入るように横構図にしました。さらに、広がりを持たせるために、ローアングルで画面に空を多く入れています。ひとつの被写体を撮るときでも、仕上がりをイメージしながら構図を選んでみてください。

大胆に画面の2/3ぐらいまで空を入れて、広がり感が出るように切り取ってみました。

© Moomin Characters™

さらにひと工夫 主役に合わせて大胆に構図を変える!

風景全体を撮るのもいいですが、曲線が印象的だった橋を主役に撮影してみました。標準ズームレンズの広角側で撮ったのですが、手前が大きく、奥が小さく見えますね。広角側で撮ると遠近感が誇張されて、よりダイナミックな印象に仕上がります。それから、画面のほぼ真ん中に主役を置き、どっしりとした存在感を出しました。あえて被写体を真っすぐ見つめてみるというのも一つの方法ですね。あとは、深みのある印象を与えるために、露出をマイナス補正し、少し暗めにして雰囲気を出しています。このように主役を絞ることで、写真の印象も大きく変わりますね。

広角から中望遠までをカバーする、標準ズームレンズ
DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM

橋の手前から撮ることで、被写体の存在感を強調しました。

橋全体がしっかり写っていますが、印象的な写真とは言えませんね。

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露出を変えて魅力的に!

この写真はシャッタースピード1/2秒に設定して、水の流れをよりなめらかに表現しました。

ここがpoint スローシャッターで、水の流れを演出!

川や滝の流れを印象的に撮りたいときは、シャッタースピードを1/8秒よりも遅くするとなめらかな水の流れを表現できます。逆に一瞬の水しぶきなどを撮りたいときには、1/500秒以上で撮ると臨場感が出てきます。撮った写真が思っていたよりも暗かったので、このときは露出の補正値を+1.0EVに設定しました。ただ、露出補正の数値を高くしすぎると、白飛びしてしまうことがあるので注意が必要です。また、ホワイトバランスを「電球」や「蛍光灯」に変えると、青みが増して水の冷たさや幻想的な雰囲気を表現できます。

シャッタースピードが速いと、水の流れをなめらかに表現することは難しいですね。

ここがpoint 背景をぼかして主役を引き立たせる!

冬ならではの被写体であるつららを印象的に撮るために、できるだけアップにして切り取ってみました。周囲の葉っぱなどが背景に写り込むと主題がぼやけてしまうので、ズームレンズを望遠側にしてから、被写体に20cmぐらいまで近づいています。撮影モードはAモード(絞り優先)で絞りの値を一番小さくし、露出補正を-0.7EVに設定してつららに反射する光を浮き立たせるようにして撮りました。こうすることで、ピントを合わせたつららの前後がキレイにぼけて、主題が引き立った写真に仕上がりました。また、ここで説明した主題の前後をぼかす手法は、草花を撮るときにも活用できます。ぜひいろいろな被写体で試してみてください。

露出補正を-0.7EVに設定し、背景を暗くすれば、主役のつららがより引きたちますね。

広角側で撮影すると、背景まで写ってしまうので、主役のつららが埋もれてしまいます。

見たままを再現したいときは「オートHDR」

明暗の差が大きすぎると、肉眼では見えていても写真では黒くつぶれてしまうことがあります。そんなときは、「オートHDR(ハイダイナミックレンジ)」を使ってみましょう。そうすると青空もきちんと写りながら、日陰の岩肌や光に輝く葉っぱもしっかりと見えてきますね。

  • オートHDR:ON(オート)

  • オートHDR:OFF

「オートHDR」は3枚の画像を合成して、明るいところから暗いところまで階調をしっかり表現できる機能です。

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撮った写真を、思い通りの作品に仕上げてみよう!

写真をトリミングすることで、鳥の姿が浮かび上がった印象的な作品に仕上がりました。

ここがpoint 付属ソフトで、作品に仕上げよう!

写真は撮ったら終わりではなく、余計なものが写真に入っていたり、失敗したと感じたものがあったら、調整して作品に仕上げるのも楽しさのひとつ。今回はα65に同梱されている画像管理ソフト「PMB(Picture Motion Browser)」を使って、撮影した写真を印象的に仕上げてみました。この写真は、鳥の周りに枝が多く、主題である鳥の印象が弱く感じられたので、大胆にトリミングしてみました。α65なら有効約2430万画素もあるので、半分の大きさにトリミングしても大きなサイズでプリントでき、ちょっと写真に失敗したかなと思っても、余計な部分を切り取ればいいので安心ですね。

野鳥などの動物はなかなかじっとしてくれないので、広めに切り取っておいて、後からトリミングするのもひとつの方法ですね。

PMB(Picture Motion Browser)について詳しくはこちら

画像をトリミングして調整

「PMB」を使えば、写真の余計な部分を簡単に切り取れますし、ズームが足りなかったときは画面の一部を切り出してズームアップ効果が得られます。有効画素数の大きいα65なら、横構図の写真もトリミングして縦構図の写真にできますね。

トリミング前
トリミング後

色合いや明るさを補正

露出がオーバー気味だったので、明るさを調整して暗くしました。「PMB」は画像の明るさや色合いも調整できるので、撮影後に自分のイメージに合わせて写真を補正すれば、写真の完成度をさらに高められますね。

補正前
補正後

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身近な風景を印象的に撮る:まとめノート ここがpoint 撮影アドバイスのまとめ

◎ 刻々と変わる空の表情をとらえてみよう!◎ イメージに合わせた構図選びを!◎ スローシャッターで、水の流れを演出!◎ 背景をぼかして主役を引き立たせる!◎ 付属ソフトで、作品に仕上げよう!

私たちのまわりには魅力的な自然や風景がいっぱいあるのに、風景写真というとなぜか身構えてしまいがちです。まずはカメラを持って近くの公園を歩いたり、朝夕の空を眺めたりして、四季の移り変わりをじっくりと感じてみてください。そうすれば、きっと素敵な風景に出会えると思います。心を動かす被写体を逃さず撮って、ぜひスペシャルフォトコンに投稿してみてください。

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フォトグラファー 福田 健太郎

1973年、埼玉県川口市生まれ。日本写真芸術専門学校卒業後、写真家・竹内敏信氏のアシスタントを経てフリーランスの写真家として活動を開始。日本を主なフィールドに、「森は魚を育てる」をキーワードとした生命の循環を見つめ続けている。公益社団法人 日本写真家協会会員

http://members.jcom.home.ne.jp/fk-photo/
使用機材
  • デジタル一眼カメラ“α” SLT-A65VK 【キットレンズ:DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM】
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  • ズームレンズ 70-300mm F4.5-5.6 G SSM SAL70300G
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